ひらのーと

≫【ちょっとまじめに、思ふ事】

父の日を前に考える「早期父不在」

明日は父の日です。
今年は例年より父の日の扱いが大きい気がしませんか!?
気のせいかな?笑

さて、先日、論文を検索していると興味深い論文を見つけました。

余田 翔平、林 雄亮「父親の不在と社会経済的地位達成過程
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004677357

「早期父不在」はライフデザイン・キャリアデザインの観点からも考えられるでしょうし、教育学の観点からも、社会学の観点からも考えられそうです。
この論文では教育達成と初職達成を出生年コーホートの中の父存在群と父不在群で比較分析されています。
本文中結論から表現を拝借して内容をまとめると
・高校進学率における教育達成格差はほぼ解消されたが、短大以上の進学機会は近年拡大
・その教育達成水準における父不在の不利は就職に持ち越されて、専門職・大企業ホワイトカラーを初職とする割合では有意な差がある。
とのこと。


29歳大学職員の私としては考えることは、
大学職員としては「意欲と能力があるにも関わらず大学で学ぶ機会に恵まれない状況」をいかに減らすか
(将来的になると仮定して)父親としては自分の子供の選択肢をいかなる状況においてもなるべく多く確保するか
です。

論文中でも可能性を指摘されているように早期父不在と教育達成、初職達成に因果関係を証明するのは難しいように思います。
「早期父不在」と言っても子供の物心の中の父親存在有無や、離別後の接触頻度によっても子供の意識や課題設定は異なってくるでしょう。
また死別なのかその他の何らかの事情による離別なのかによっても子供の意識は異なるでしょう。
父不在で想定されやすいのは金銭的ハンデですが、仮に母親がハンデにならないぐらい稼いでいれば解消されるでしょうし、それぐらいのいわゆる「バリキャリ」な母親をひとり親として持つことによってより強いキャリア意識を子供が持った結果、教育達成・所職達成が促進されることもあるでしょう。

相関関係が認められないとすると、私の意識はいかなる状況においても、学業や就職への父存在・不在の影響を少なくするかに移ります。
私の基本的な価値観としては
本人の努力は大きく影響するべきであり、本人により操作できない状況は影響すべきでない
というのを持っています。
簡潔にいうと
やりたかったらやる、やりたくなかったらやらない、それでどうなっても自分(その人)次第
です。

昨今話題になっている高等教育無償化の是非は別の議論として、
高等教育を受けるためのコストは本人負担(出世払い)の制度にしていくべきでしょう。
仮に高等教育を無償化するぐらいの財源を確保できるのであれば、奨学金の返済額設定をフレキシブルに変化させる制度を導入するべきではないでしょうか。
高等教育に携わる立場と高等教育を受ける立場の両方を持つ私としてはやはり高等教育を受けることは「投資」です。
回収の見込みが全く立たないのであれば必要性を再考しなければならないし、投資をするからには回収しなければなりません。
それに今から奨学金を給付制にしたり高等教育を無償化したりしたところでそもそもの議論のきっかけとなった世代の奨学金返済(※)の苦労はなくなりません。
本人の意思で学び、その後大きく成功して裕福になればきっちり奨学金を返済してもらえれば良いですし、本当に返済が難しいのであれば猶予ではなく免除とするというのが本来のあり方だと考えます(あくまでも高等教育無償化する財源があるのであれば、の話です)。

※奨学金は「返還」と表現されますが、私はあえて「返済」としています。

そして、父親としては。
私もいつ不慮の事故で死ぬか、いつ稼げなくなるかわかりません。離婚しないとも限りません。
これは内田樹著「困難な結婚」の「幸せになるためではなく不幸にならないために結婚する」考え方に非常に共感する部分でありますが、結婚するならやはり共働きでバックアップ体制を作っていきたいですね。
ジェンダー論的な男親女親の役割でいうと全くないとは言いませんが、私の場合は夫婦間での役割の逆転がしばしば起こるでしょうし、両親が両方をある程度賄えることで何かの要因で片親になっても影響を最小化できるようにしていきたいとも思います。

久々の投稿、長くなってしまいました。
土曜日の大学図書館もそろそろ閉館なのでこのへんで(^_^)/


人工知能にワクワク

就活、AIで書類選考 : 日本経済新聞

必然の流れだと思いますが、どんなポイントをどんな基準で見ているのか、人力とは違うのか、蓄積が増えたところで検証してほしいところ。(直接的に人事の仕事ではないけど、ワトソンの利用拡大を見据えたビジネスとして。)

手書き賛成・反対派とか、文字から伝わる熱意がどうの、とかいう情緒的な部分を排除できるのかあるいは人工とはいえ知能がそのあたりを考慮しはじめるのかとか、かつて人々が鉄腕アトムを見るときに感じたのかもしれないワクワク感を感じました。

Orarioについて考えたら脱線した話

大学の教務・履修の界隈で今話題になっている時間割管理アプリOrario。
大学のIDパスワードをアプリに入れれば大学のシステムから科目情報を引っ張ってきて時間割を作ってくれるというものです。
かつて、教務のシステムを触っていた者としては
①システムから機械的には読み取れないイレギュラー対応もあるので正確性の観点からお勧めしません。

②IDパスワードを外部サービスに入力するのはセキュリティの観点からお勧めしません。

という立場です。

実際にセキュリティ面の危惧から使用しないよう公式に呼びかけている大学もあります。


とはいえ、仕組自体は興味を持たざるを得ないおもしろそうなもので、大学と対立せずに一緒にやったら(お互いやるかどうかはともかくもして)新しいモノを創れるのではないかと思ったりもします。

アプリのレビューを見るぐらいなら罰は当たらないでしょう、と思ってPlayストアで検索してみました。

最初、「Orario」を間違えて「Orairo」と入力してしまいました。
すると検索結果に出てきたのは「Orario for 立命館」。
もしかしてgoogleさん、私の過去や検索傾向から母校を出してくれた?と思いました(在学中の法政は非対応)。
が、もう一つもしや!と思い、運営会社代表取締役「芳本大樹」さんのお名前をgoogleで検索してみると私の予感通り出ました。
2015年の記事
芳本大樹さん(経営学部4回生) | +Rな人|立命館大学

在学中にビジネスプランで経済産業大臣賞も受賞されているではありませんか。


相変わらず冴えまくる私の立命館発見センサー。

以前は初対面の別の方と言葉を交わす前の第一印象でピン!!ときて後々聞いてみたらやっぱり立命館出身ということもありました。

極めて感覚的な話ですが、雰囲気というのか物の見方というか、独特の何かを立命館出身の方から感じ取ってしまう場合があります。


大学職員としてのこのアプリに対する立場は変えられませんが、個人的には会ってみたい気がしました。

(大学業界と対立してしまっては公式行事でお会いするのは難しいのかな?)


ちなみに…Orario for 立命館のレビューは2.9でOrario for 同志社が4.5。

主にそれぞれの在学生からのレビューだと思われます。

きっちり批判的思考をするのも立命館らしい…のか?笑

給付型、無償化、では解決しないと思う。

奨学金返済、私大出身者の延滞率高く 学校に制度周知促す : 日本経済新聞

うーん、この根本的な解決にならない「僕対策してますよ」感。
とはいえ機構がすぐにできる抜本的な対策といっても難しいようにも思います。

奨学金や学費の問題はいろいろ言われていますが、給付型奨学金や学費無償化にはどうも賛同できかねます。

大学は義務教育ではないので、「大学行っとかないと損する(権利を使い損ねる)」感じになるのは違うでしょう。
それから、義務教育より後の教育は投資だと思っていますので、本人の負担感は必要だと思います。親ではなく本人の。
その方がどう考えても在学中の時間を有効活用しますよ。
地位を確立しているのに働きながら忙しい中まだ大学院で学ぼうとする人たちを見ていたら明らか。

それで、卒業後の返済免除(返済猶予ではない)を拡充させるべきです。
奨学金のおかげで大成功した人からはきっちり返してもらえば良いし、それなりに成功した人からはそれなりに返してもらえば良い。

3年目ぐらいの社員の話

4月から社会人3年目のくすぶっている同期に伝えたい、自信がなくなりそうな時にわたしがやった3つのこと | 株式会社LIG


新卒就活中の学生に言っても伝わらなそうなお話なのでこちらで。

3年目ぐらいだとおそらく仕事、というか会社にいっぱいいっぱいな頃だと思います。
「仕事かプライベートか」、今風に言うと「ワークかライフか」の二極しかなく、また「仕事=会社」になってしまってはいないでしょうか。

かくいう私も4年目ぐらいから
「自分の職業は大学人であって、その大口の契約先が所属大学だ(と自信を持って言えるようになろう)」
と考えられるようになりました。
大学の世界でやっていくという覚悟を決めると同時に業界規模縮小や業務の置換で大学人の数が減ろうともその中で個人として生き残ることを本気で考え始めたということです。
進学を具体的に考え始めたのもこのあたりです。
そのサイクルに入れば、これまでいかに自分が狭い世界にいて無知かということをポジティブな意味で思い知らされ、インプットとアウトプットが楽しくなります。

昨年あたりから、労働者のリスクマネジメントという意味で副業容認の流れが出始めました。徐々にそういう考えが主流になるのかもしれませんが、今の若手社員のみなさんは
「会社という顧客に対していかにレベルの高い労働力を提供できるプロフェッショナルになるか」
を少しずつ考えることをお勧めします。
(唐突にやるとまだ社内で浮くと思いますが…)

それとリンク先本文とも重複しますが、決意したことがあれば気持ちが揺らぐ前に発表して、後にひけなくするのも実行力を高められます。
それで自分の心を揺さぶる具体的なアドバイスをくれる人は自分の決意に賛同してくれていて、先人でもあり、今後の自分に大きな影響を与える人です。

私も決意して発表したことは大学院進学をはじめ(結婚以外は笑)だいたい実現しています。参考まで。

プレミアムフライデーが迫ってきた…

まだまだ先のことと思っていたプレミアムフライデーが明日に迫りましたね。
私の考えは以前に「プレミアムフライデーねぇ……」で書いた通りです。

本学は「経団連や小売りなどの業界団体」に属していないので無事平常通り仕事をさせてもらえます。
「小売りなどの業界団体」に属している企業はまさか社員を帰さないだろうし、これは趣旨としてはどうなんだ?とも引き続き思いますが、
そんなことよりも何よりも、
こうやって国から休みや時短をもらわないと休めない国、逆にこれで多数がその通りに反応する国って何だか気持ち悪いのです。
これは私の祝日反対の考えにも共通するところですが。

PC DEPOTにて待ち時間中に書いてみた。

みなさんは覚えていますでしょうか?
PC DEPOTがネットリテラシーのない高齢者から巻き上げていると炎上していたことを。

実は、私はPC DEPOTの電子書籍の会員なのです。
もちろん納得して契約しています。
現在手続きでPC DEPOTみなとみらい店の店内で待たされていて暇なので、思うところを書いておきます。

まず、高齢者から巻き上げている説ですが、私は利用者としての実感でいうとそんなに悪質か?と思っています。
パソコンもタブレットもスマホも触ったこともないような人が入門するための手取り足取りのサービス体系はすごいと思いますよ。
普通の家電量販店に行っても話が進まないレベルの人でもとりあえず始められます。強制的に契約させられるなんてこともありません。
あるとしたら高齢の客があまり理解せずに同意することかもしれません。一般の家電量販店より間口が広いので契約できてしまうわけですね。
しかし、それは大人として同意しているので本人の責任でしょう。

あと、価格。私は本当に欲しいところだけをつまみ食いで契約しているため安いですが、フルサービスで手取り足取りやってもらうとそれなりの額にはなりそうです。
この点も、価格の決定は需要と供給で成り立つのが基本でしょうし、利益最大化できる価格に設定するのが商売の基本。
それに、私は日常的に時間と金を使い、それだけのコストを支払ってネットリテラシーを獲得しているからつまみ食いができるのであって、そのコストを支払ったことのない人が安心して使おうとしたらそれなりのコストがかかることにも私は違和感を感じません。

以上、PC DEPOTの擁護。

問題なのは、店員が一貫してマニュアル人間であること。
おそらく、私にも初めてパソコンを触る高齢者に対しても全く同じ台本を読んでいます。
すなわち、高齢者以外に対応するシステムと応用力が皆無なのです。
あと、大問題なのがたまに店員が間違えていて私が訂正を入れたりもする。これ、高齢者だったら話が混乱するでしょうし同意の形成の根幹にも関わるので改善してもらわないとなりません。

あとは、スピード感ですかね。
待ち時間にスマホからこれだけの文章を書けてしまいました。

そろそろ、手続き対応が始まりそうなのでこのへんで。

メンバーシップ型と専門性

昔から「見せ方」がうまいな~と思って拝見している東京経済大学の広告。
今日は見つけたのは企業のジョブ型とメンバーシップ型のことが載っていました。


本題からはずれますが、昨今の日本での働き方論議。
もちろん問題はいろいろあるし、(欧米に倣うのでなく日本なりに)変わっていかなくてはいけない部分があるという意味では反対ではないのですが、
安易にジョブ型の良い点だけを取り入れようとしているようにも見受けられて賛成まではできかねることが多いです。

あまりに唐突に企業での制約を減らす、個人の自由を主張される方がいらっしゃいますが、
メンバーシップ型の恩恵も放棄してジョブ型的な働き方をする覚悟(とそれだけの専門性・能力)をお持ちなのだろうか?
これまでずっとメンバーシップ型でやってきた日本がそんなに急に転換することに実現性を見出しているのだろうか?
あるいは組織に対して権利の主張のみを強くするというのであれば、そもそもそのよう受け身の姿勢で仕事しているのに権利の主張だけをすることをどのように考えているのだろうか?


もはや、どっちが本題かわからなくなってきましたが(笑)、自分が経営学を志すことに何となく納得させられた広告でした。

「アクティブ・ラーニング」はアクティブなラーニングですから。

「アクティブ・ラーニング」使えず=法令では難しく―学習指導要領改定案(時事通信) - Yahoo!ニュース

「概念の成熟」の定義が私のような一般人にはよくわからない反面、「アクティブ・ラーニング」が法令に入ったところで「アクティブ」なラーニングを上からの指示で行うという矛盾が生じるだけなのでまあ良いのではないでしょうか。

ワークライフをライフ・ワークに変えたとて。

東京都ではワークライフバランスのことを「ライフ・ワーク・バランス」と呼び、
昨年までワークライフバランスフェスタとして開催していたイベントはライフ・ワーク・バランスフェスタ東京2017になるそうです。

ライフの前出し、まぁ賛成です。
正確に言うとどうでも良いです。
(どっちでも良いのですが、せっかくなので本記事では以降ライフ・ワーク・バランスとします。)

ここで、私が言いたい提案
「ライフ・ワーク・バランス」と「キャリア教育」を分断しないで一体に考えませんか?



就職以前からの私の曲がらない考えは
「「ライフ」とライフに内包される「ワーク」のバランスを二者択一で取ろうとするのがアンバランス」
です。
対等な労使関係とは
会社が従業員のライフ・ワーク・バランスを考えてあげる
ことではなく
個人がライフ・ワーク・バランスを考えたうえで適切なビジネスパートナー(会社)から適切な体系で収入を得る
だと思っています。
現在のいわゆる「フルタイム」のように長時間拘束して個人の収入の多様性を確保しにくい状態になる場合に企業がその一部を補償すると捉えて、従業員に振り込まれる給与以外の負担を企業がしている現在の形態にも合理性が感じられます。

この手のイベントにいつも違和感を持つのは企業や都道府県(あるいは国)が考えるスタイルなのですが、そこに普通の労働者も入るべきではないかな?という点なのです。

パネルディスカッションでもパネリストは企業役員・代表に社労士、と元代表取締役の大学教授。
これで私が考える対等な労使関係について議論が及ぶか疑問です。
あるいは、パネルディスカッションの論点がぶれるのを避けるのであれば、 同じぐらいの熱量で将来の労働者をライフ・ワーク・バランス的な考えを標準として考えるような教育をしていくことを考える企画もしてほしいです。

すでに、何十年も働いている人の考え方を変えるのも大切ですが、一方で難しいし、これから就職する世代、現在教育を受けている世代にはことなるアプローチがあって当然です。

とここまで書くと、ライフ・ワーク・バランスフェスタを批判しているようですが、決してそんなことはありません。
キャリアセンターでキャリア支援やキャリア教育に関わる立場としてはもちろん興味もありますし、そもそも自分もサラリーマンです。
数行前に自分で書いた一労働者としてぜひ参加したいイベントです。

しかし、平日日中開催、多くの労働者は参加できません。
やはり、東京都のライフ・ワーク・バランスの趣旨に個人が自分のライフを考えることは含まれないのだなと残念な気持ちになったのでした。

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ひらっついったー

プロフィール

平野優貴

Author:平野優貴
1987年大阪生まれ。2010年立命館大学政策科学部卒業、東京の私立大学に入職。横浜在住。
教務経験後、2015年にキャリアセンターに異動したことをきっかけにキャリア形成や人的資源管理などといった分野への関心が強まる。入職前から興味を持っており、志望動機といっても過言ではない「大学経営」「事務職員の教育人化」といったあたりと結びつく……のか?
立命館大学在学中に出会った学生FD活動は細く長くゆるやかに続けております。初期の初期の話(いわゆる昔話)をお聞きになりたい方がいらっしゃれば積極的にお伝えしております。
趣味は野球観戦(いや、もはや野球「参戦」)、旅、カメラ、マラソン、トレーニング、スタバ巡り、ペーパーレス化、等々。好きな街は横浜、仙台、神戸、台北。
(2015年11月21日更新)

※当ブログの内容は個人の見解・日常の記録です。あらゆる所属組織の見解とは一切関係ありません。
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