ひらのーと

袖振り合うも多生の縁。大学職員・兼業大学院生の日記 since2005

春の仙台~現実編~

今回の仙台遠征、いつも通りの部分は「春の仙台~野球&お散歩編~」で書きましたが、今回はいつもの遠征とは違う部分もありました。
やっぱり心配なのは被害状況ですが、仙台駅はこんな感じ↓で
110429宮城_仙台駅
改修工事のためにシートがかかっている状態でした。
仙台中心部では改修工事をしていたり、ビルのアンテナがなくなったり、営業していない店があったりして普段通りの生活まではいかないものの、それなりに経済活動は行われていました。
報道で大きな被害ばかりが伝えられていたので、正直に言うと、ほっとした面もあります。

ただしこれはあくまで仙台中心部の話。
建築関係の友人がいることもあって、仙台市内の中心部以外の震災の被害が大きかったところに連れて行ってもらう機会がありました。
初日は山の方。津波の被害ではなく単純に揺れの影響です。
今回は津波被害が大きくクローズアップされ、確かに甚大な影響が出たのも津波の方です。
しかし、揺れの被害ももちろんあります。
土台が崩れた、建物全体が歪んでいる、段差ができた、土地が動いた…というところが多数ありました。
一見被害がないように見える街中でも道路がたわんでいて車で走ると大きな段差になっているところ、特に橋との継ぎ目の段差が大きくなっているところが多くありました。

3日目には若林区の津波被害が大きい地域です。
ここはもう言葉を失います。
直前のところまでは普通の街並みにも見えるのです。それが荒浜の海の方に近付くと一変します。
まるでアルミ缶のようにぐにゃっと変形した車が積み上げられてあり、あるいは、道路の脇や中央分離帯に3月11日のまま時が止まったかのように放置されています。
建造物は枠だけになっていたり、穴が開いていたり、道路はなくなっているところがあったり…。
ここでも十分に言葉を失っていたのですが、まだ序の口。
仙台空港の方面に向かっていくと、電気が通っていないために信号も動いていないのはいうまでもなく本当に何もないのです。一方で本来そこに無いはずのものがあるのです。
左側に見える海岸沿いにある松の木が右側のずっと遠くに見えました。電車の車両のようなものも線路のないところにありました。
この地域はもともと田園地帯で、田んぼが続く中に建物があるところもあるという場所だったそうですが、初めて訪れた目で見ると、どこがもともと田んぼで、もともと建物だったのか…わかりませんでした。
連れて行ってくれた友人曰く、「よく花火を買った」セブンイレブンの跡地でもどこが店舗でどこが駐車場だったのか…。

「百聞は一見にしかず」という有名な諺があり、日々実感することも多いですが、この諺はマイナスにもあてはまるのですね。
「壊滅」あるいは「絶句」という言葉はこういうことを表現しているのかと感じざるを得ませんでした。
復興の出発点を忘れないためにカメラに収めるというのも一理ありますが、視覚を通すだけで十分でした。

初めて訪れた人間でこの状態です。
その地に思い出がある人にとってはその比にならない衝撃だと思います。
わざわざ連れて行ってくれた友人に感謝です。

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ひらっついったー

プロフィール

平野優貴

Author:平野優貴
1987年生まれ。2010年立命館大学政策科学部卒業、東京の私立大学に入職。2017年法政大学経営学研究科入学、兼業大学院生に。
大学在学中は学生FDスタッフとして教職学協働の活動に参加し「学生と生徒」の違いについて考えているうちに大学が職業になる。
入職後キャリアセンターへの異動をきっかけにキャリア形成や人的資源管理などといった分野への関心が強まり、経営学研究科への進学を決意。
プライベートでは横浜を愛し、趣味は野球観戦(イーグルスとベイスターズ)、旅(台湾好き)、献血、カメラ、マラソン、スタバ巡り、ペーパーレス化、等々。
(2017年8月20日更新)

※当ブログの内容は個人の見解・日常の記録です。あらゆる所属組織の見解とは一切関係ありません。
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