ひらのーと

袖振り合うも多生の縁。大学職員・兼業大学院生の日記 since2005

大学教育学会第33回大会

仕事の都合で2日目日曜日のみの参加となりました、大学教育学会です。
↓会場の桜美林大学町田キャンパス


午前中はテーブル 17 「学生・職員と創る大学教育:FD の新発想」に参加、発表とコメントをさせていただきました。

職員になって以降、パネリストのようなことをさせていただくことはあっても、ここまでカチッとした発表をさせていただくのは実は初めてです。
さて、2年目の若造が何をしゃべろうかと考えてみました。
同志社大学さんはもちろんPBL(Project Based Learning)のお話をされるので、正課には課外で!ということで、立命館学生FDスタッフ時代の活動・経験に職員的立場から自分なりに考えた意義・意味を重ねてご紹介させていただきました。

まずは、同志社さんの発表から。
山田和人先生によるPBLの紹介、
立ち上げに携わられた職員さんの実践紹介、そして実際にPBLを受講した学生さん2名からの活動報告でした。
単に教室の中でいろいろ考えるだけではなく、実際に行動しています。
同志社大学のある京田辺地域で、教育委員会や学校と連携し、さらに協賛企業もきっちり募り、小学生160人の参加を確保しスポーツイベントを開催したというのです。
それも遊ぶだけのイベントではなく武道をテーマに、礼儀やスポーツ栄養について学ぶという趣旨です。参加者や保護者に大好評だったのは言うまでもありません。
非常に濃いこの内容、日頃から「学生も社会人(社会の一員でなくてはならない)」と考えている私に大きな衝撃を与えました。
単位を取るだけなら他の普通の座学の授業に真面目に出ている方が楽でしょう。そんな単位が云々など全く関係なくこのある意味「面倒くさい」授業に真剣に取り組む主体性。これは間違いなく大きな成長のきっかけになるのではないでしょうか。
座学で得られる知識は多くの場合は「栄養」。それを身に付けるためには行動が不可欠なのだと思います。
それに加えて、主体的にならざるを得ない環境が大学によって公式に与えられている点もさらに後押ししているように感じられました。
もちろん学生は「学生だから失敗しても許される」という甘い考えで動いているわけではないのは言うまでもないですが、万一失敗しても取り返しがつきます。同時に、中途半端に投げることができないのも事実です。
リアリティの中で学生が主体的に動くのにちょうど良い「主体性」と「強制」のバランスが教職協働によって保たれているようでした。

続いて平野の拙い発表。
学生FDに関わることになったきっかけ、活動内容(授業インタビュー、しゃべり場、山形大学交流、学生FDサミット)の説明とそこから得られた意義を今の職員としての観点から考えました。
まとめるとこんな感じ↓
・学生とFDが近付くことにより、学生の「大学の学び」に対する主体性向上。
PBLのように具体的直接的な内容ではありませんが、総合的な話です。
私のように意識してFD活動に関わる学生は特殊だとしても、学生の存在を意識したFD・(授業内外問わず)教育活動が運営されることにより、FDなど意識していない一般の学生をも無意識的に巻き込むことになり結果的に主体性の向上につながると考えています。
・当たり前のように行われる授業の意味を考える学生増加
実は真面目なイマドキの学生、授業の出席率は高いです。何となくではなく、主体的視点を持って出席する方が効果が高いのは言うまでもありません。
・積極的に動く学生増加
大学は日々多くのリソースを提供していますが、それを利用するのは生徒ではなく学生。能動的に使ってもらわないことには機能しません。だからこそ学生の主体性を高めることが重要なのです。
・大学の取り組みの効果向上
学費以上に使い倒してもらってこその大学です。

後半の意見交換でもこの日記で紹介したような意見を発言させていただきました。
同志社大学の皆さんとここまで密接にご一緒させていただくのは実は初めて。
発表者という立場でこのテーブルに参加したにも関わらず非常に勉強になりました。

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プロフィール

平野優貴

Author:平野優貴
1987年大阪生まれ。2010年立命館大学政策科学部卒業、東京の私立大学に入職。横浜在住。
教務経験後、2015年にキャリアセンターに異動したことをきっかけにキャリア形成や人的資源管理などといった分野への関心が強まる。入職前から興味を持っており、志望動機といっても過言ではない「大学経営」「事務職員の教育人化」といったあたりと結びつく……のか?
立命館大学在学中に出会った学生FD活動は細く長くゆるやかに続けております。初期の初期の話(いわゆる昔話)をお聞きになりたい方がいらっしゃれば積極的にお伝えしております。
趣味は野球観戦(いや、もはや野球「参戦」)、旅、カメラ、マラソン、トレーニング、スタバ巡り、ペーパーレス化、等々。好きな街は横浜、仙台、神戸、台北。
(2015年11月21日更新)

※当ブログの内容は個人の見解・日常の記録です。あらゆる所属組織の見解とは一切関係ありません。
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