ひらのーと

袖振り合うも多生の縁。大学職員・兼業大学院生の日記 since2005

紙とデータの戦い

作家・漫画家さんたちがいよいよ書籍スキャン代行業者を訴えるそうですね。

著作権云々という話はもちろんわかるのですが、合法か違法かの判断はさておきスキャン代行がビジネスとして成立しているということは、それだけ電子書籍の需要があるということであり、出版元のレベルでの電子書籍市場が確立していないということの現れだと思います。
ぜひ本の形で持っておきたい書籍もあれば、データの方が有意義に使える場合も当然あるわけで。

これでもし、作家・漫画家側が勝ち、スキャン代行が違法だと明示された場合、しかしながら読者の電子書籍欲求は当然変わらないわけで、次に何を考えるかとなるとスキャナーと裁断機の自前での確保です。
スキャナーはすでにあるScanSnapで良いとして、裁断機は手軽に個人所有できるものが開発され、普及すると予想できます。

となれば、結局読者の手元には書籍のPDFデータが残るわけで、要は今と変わらない。著作権の観点から考えると違うのでしょうけど、一冊の本からPDFデータが作成される点では同じ。むしろ一度自前で設備を整えてしまえば気軽に大量生産できます。
代行業者が儲かるのか、スキャナーと裁断機メーカーが儲かるのかの違いです。

新しいビジネスモデルを確立しろ、と言ったところで複製できるのが電子データの特徴ですし、おかしなコピー防止処理をしたところで、かつてのコピーコントロールCDのような結果になるのは目に見えていますし、なかなかのジレンマに陥るところなんですよね。

結果、自前で設備を整えるしかないのかなと思いながら見ていたニュースでした。
その方が制限を受けずに利用できて便利といえば便利ですしね。

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ひらっついったー

プロフィール

平野優貴

Author:平野優貴
1987年大阪生まれ。2010年立命館大学政策科学部卒業、東京の私立大学に入職。横浜在住。
教務経験後、2015年にキャリアセンターに異動したことをきっかけにキャリア形成や人的資源管理などといった分野への関心が強まる。入職前から興味を持っており、志望動機といっても過言ではない「大学経営」「事務職員の教育人化」といったあたりと結びつく……のか?
立命館大学在学中に出会った学生FD活動は細く長くゆるやかに続けております。初期の初期の話(いわゆる昔話)をお聞きになりたい方がいらっしゃれば積極的にお伝えしております。
趣味は野球観戦(いや、もはや野球「参戦」)、旅、カメラ、マラソン、トレーニング、スタバ巡り、ペーパーレス化、等々。好きな街は横浜、仙台、神戸、台北。
(2015年11月21日更新)

※当ブログの内容は個人の見解・日常の記録です。あらゆる所属組織の見解とは一切関係ありません。
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