ひらのーと

袖振り合うも多生の縁。大学職員・兼業大学院生の日記 since2005

問題は「意識高い」ことではなくて。

「意識高い系」であることを恥ずかしがっている方々へ - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ

「意識高い系」という言葉、最近よく聞きますよね。

思い返してみるとネガティブな意味での「意識高い」という表現は私が大学を卒業するかしないかぐらいの時期から頻繁に聞かれ始めたように思います。
ただし、当時は「『意識高い学生』と『意識高い学生(笑)』」みたいな使い分けられ方をしていました。
何らかの意識を持って何らかの活動をしているのは両者共通で、その活動が本当に何らかの価値を生んでいるのか、自称「意識高く」活動をすること自体が目的化しているかの違いのようなものです。
私なりの解釈では自己満足が「意識高い学生(笑)」、他者と協働しながらそれなりに長期に渡って活動しているのが「意識高い学生」というところが線引きになるかなと思っていました。
これは確かに重要な視点です。
学生の活動であれば必ずしも収益ベースである必要はありませんが、その活動を続けていくためには、ましてや自分が卒業してからもその活動を引き継いでもらうためには、学生が入れ替わっても継続するシステム作りと他者が賛同して協働してくれるだけの意義が必要です。先ほどの私なりの解釈で当てはめれば「『意識高い学生』なのか『意識高い学生(笑)』なのか」はそれだけのシステム・意義があるかの指標になり得ます。
大学のカラーも関係してか、とにかく周囲のみんなが活発にいろいろなことをやる環境にいましたし、自分も当時からじっとしていられない性格でしたのでこの「(笑)」が付くかどうかを自己評価の指標にしていたことは否定しません。

しかし、最近の「意識高い系」は一味違うように感じています。
まず「(笑)」が取れましたね。ポジティブな意味の「意識高い」がどこかに行ってしまって「意識高い」こと全てがネガティブに集約されてしまっているようです。
リンク先の記事でもあるように、「意識高」くて人より目立つことを嫌い、そういう人を笑うことに専念してしまっていますよね。
もちろん「意識高い」ことが自体が目的になると
・「アジェンダ」「タスク」「ビジョン」「ミッション」などの言葉を使う
・自由な生活をしようと言って海外を旅する(自分探し的な意味も込めて)
・やたらと「起業」「シリコンバレー」と騒ぎ立てる
・社会貢献活動に精を出し、学業の合間を縫ってPCを開いて仕事をする
・スタバでMacBookを広げてタスクをこなす
(記事より引用)
みたいなことになるわけですが、「意識高い」ことは次のステージへと進む原動力です。真価が問われるのはその先です。

学生時代に少々痛いこともやっておいた方が良いじゃないですか。失敗を経ないことには、仮に成功してもそれが地に足の着いた成功なのかまぐれの成功なのかもわからないままです。
「社会貢献活動」といっても綺麗ごとではできないので本当に継続していくなら他者の協働もしくは賛同、そして最低限のカネがないと社会に貢献する前に終わってしまうわけです。(もちろん、NPOも学校法人も)

この失敗することへの恥・嘲笑というものは学生に限ったことではないでしょう。
日本人があまり起業しない理由に「失敗に対してあまりに厳しい」というのがあると聞きます。
海外だと「ナイストライ!」ということでやり直すチャンスをつかみやすいそうですが、日本で会社をやめてからの一般的な再就職の難しさを考えると確かにそうかもしれません。

もちろん起業が全てではないですし、何よりもアルバイトを除くとまだ会社(大学)を退職したことのない私が言うのも説得力のない話ではありますが、「人と違うことをやる」ことへの恐怖がどんどん広がっていくなぁと将来を危惧する今日この頃です。

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プロフィール

平野優貴

Author:平野優貴
1987年大阪生まれ。2010年立命館大学政策科学部卒業、東京の私立大学に入職。横浜在住。
教務経験後、2015年にキャリアセンターに異動したことをきっかけにキャリア形成や人的資源管理などといった分野への関心が強まる。入職前から興味を持っており、志望動機といっても過言ではない「大学経営」「事務職員の教育人化」といったあたりと結びつく……のか?
立命館大学在学中に出会った学生FD活動は細く長くゆるやかに続けております。初期の初期の話(いわゆる昔話)をお聞きになりたい方がいらっしゃれば積極的にお伝えしております。
趣味は野球観戦(いや、もはや野球「参戦」)、旅、カメラ、マラソン、トレーニング、スタバ巡り、ペーパーレス化、等々。好きな街は横浜、仙台、神戸、台北。
(2015年11月21日更新)

※当ブログの内容は個人の見解・日常の記録です。あらゆる所属組織の見解とは一切関係ありません。
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